甘くて曖昧で儚いもの

思ったことの個人的整理用。ただの感想のときもステマ的な時もあります。悪しからず。

(続き)岸沼に落ちて行った過程 

 

 

② 出会い 知ることになったきっかけ

 

 岸君にはガチャで落ちた。野島脚本によるドラマ「お兄ちゃんガチャ」である。

 

 長女の私にはまず、お兄ちゃんが欲しい、というかねてからの願望があり、ガチャガチャでおにいちゃんが引けちゃう☆という設定がまず6割くらい持って行った節もなくはないのであるが、それにしても岸君の引(きつける)力は異常であった。

 実はそれまでジュニアになんて興味がなく、まったく知らない状態の私だったが、お兄ちゃん数珠つなぎによってほぼほぼジュニア担のような状態(10月現在)になり、最終回までのラスト3話なんぞは自分でも引くほど大号泣し、嗚咽が止まらず、次の日は目がはれ、トイミコトイミコと4か月くらいは平気で引きずった。

 

 正直今でもガチャ主題歌2番の歌詞は心にくる。

なんでトイミコくっつかなかったの・・・・?(鬱

 

ーさて、いつ何でどう落ちたのか。

きっかけは間違いなくガチャなのである。そして近キョリの屋上キッスシーンを某vineで拝見したことである・・・と思う多分。歴代見てきた誰のどんなちゅーより、タイ〇ニックよりなにより大好きすぎである。

 あの手で頭をわしづか・・・これについてはまた後程長々としたためようと思う。2時間ぐらいは全然あのシーンの良さについて語れるし。へへ

 

多分そこから猛烈に岸君を意識しだした。

いや、ガチャですでに「トイくんヤダいなくならないで」感が半端なく、あの儚さや、切なさや美しすぎる涙や、少年故の破壊的な美を真正面から食らったのだ。

 

 ちょうどそのころからガムシャラも見だした。そこでの岸君はもう、やばかった。

めちゃくちゃに面白く、そしてどうやらおバカで、でもまっすぐであつく、時に適当な発言や言動は平成の高田純次かというほどだった。そんなトイくんとのギャップに激しく惹かれていった。

 雑誌や少クラもチェックした。カメラの先の先まで射抜くような鋭く強い目で射止められ、目が、離せなかった。

長い手足を生かした動きも圧巻だった。どこか昭和のかおり漂うステップやあおりは80年代アイドル好きの私からしてドストライクでもあった。仲間内でもファンにも笑われた「勝つんだウィン」の石油入れダンスだって、私はもうほんとに愛しくてたまりません。

 

 そうやって岸君のことを調べてみているうちに気付いた。この子はめちゃくちゃミステリアスじゃないか?と。

 

 岸君は、私にとってミステリーすぎた。

ハイハイじぐいわじぐいわとか言うくせに、夢見させないくせに「アイドルはおならしないグミが出る※岸君談)」「アイドルはひげなんてはえない」とかいう。

 近づかれたりべたつかれると拒むくせに、寂しがり屋でずっと電話かけちゃうし、寝れないからとんとんってしてなんて頼む。

 自分がいたずらしたのにそれで怒られてガチで落ち込んじゃうし、「岸君、俺のこと好き?」って聞かれて「好きだよ」って真顔で即答する。『なんでそんなこと聞くんだよ、嫌いなわけないだろ』とでもういうように。

 サバゲーに関しては「なんで遊びで戦争みたいなことするんだ!」って憤るし、バラエティのことは「見世物」と呼んで爪痕を残す、その一点にすべてをかけて2mのうどんを一息で吸い込む。

 ananにのればトップにかきあげそばにはまっていると書かれ、ハワイに行くのに空港でひっかかり、帰ってきたと思えば大量購入したリップクリームをごみと勘違いし破棄してしまい、

 妹に塩水を飲まされるいたずらをうけ、千秋楽後の時間に美容院の予約を入れてしまい、

言葉足らずでおバカなくせに「待っててください、年上のお姉さんがたをやさしく抱きしめに行きます照」とか言えてしまう。

付き合うなら満場一致で岸君!とモテてしまう岸君。

(「お前らにモテても嬉しくない」のコメントまでがセット)

デートにはハイエース

 

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で迎えに来る、どれひとつとっても岸優太、面白すぎである。興味深すぎである。

 

 誰よりもカメラの向こう側の先の先まで射抜くような視線のくせに、それはどこか儚げで切なくてもろそうで繊細で、その瞳はまるでガラス玉のようだ。

 よく笑う明るい子だけど、誰と仲良くしたり誰がどうとかめったに話さない岸君。

 

そんな風に岸君は岸君が情報をこだしにしているせいもあって底なし沼だ。

 

 

そして私は、この一生懸命な子は何を理由ジャニーズをしているのだろうかと不思議に思った。その理由の一つに入所の流れがいつまでたっても不明(おばさんが履歴書送ったとか違うとか定まらない。)ということがあるのだが、

 

 私は、割と初めのほうから推されているにしろ抜擢されているにしろ、この子がなんのためにどういう気持ちで日々頑張っているのかがわからなかったしすごく気になった。

 困難なことや運営の渦に巻き込まれながらも努力し続けポジティブな光を放ち続けるその根底には何があって、何を見据えてどこに向かおうとしているのか。

 

そんなときに、腑に落ちる言葉を本人の口からきくこととなった。それは今年のガムシャラspにての言葉だった。

 

 

「納得がいかないからやってる」

 

 

みんなに取りざたされたのはもう一つの「幸せにしたい」のほうだった。そんなこと正直誰にでもいえる。それに岸君はそれくらいのリップサービス的な、アイドルならこうでしょ的なこともやってしまうと思う。それもきっととっても素直な気持ちで。だからそのことも別に嘘でもないんだと思う。

 

 けれど私には「納得がいかないから」が沁みた。

頑張ってるのに、あと少しなのに報われないことへのそれなのか。

結果を出したいのにのそれなのか。自分への鼓舞であり苛立ちなのか。

 

 真意も詳しいこともわからないし、きっと岸君はそんなこと言ったっけ?というかもしれない。

 それは岸君がおばかだからでも、高田純次だからでもなくアイドルなんてそんなもんだと思うからだ。全雑誌、映像媒体でいうこと一つ一つに深い意味を持たせるわけでも本音をズバッといえるわけでもないだろうしとっさに作ることもあるだろう。

 

 それでも「納得がいかないから」は岸君らしい言葉だと思った。それが彼をジャニーズたらしめる原動力だったのだ。

 

 岸優太は今現存するアイドルの中できっと一番儚い。儚くて熱い。誰よりもまっすぐで、優しくて、一生懸命で、考えるより先に動いたり話したりしてしまう。
傷つきやすいのに、そんなことなんでもないよという風に何でもする。
あんたは漫画やアニメから出てきたのかというほどキャラが立ちすぎているし出来すぎている、そんな岸君に夢中になるしかなかった。

 

(続く)